髪を洗う前のブラッシング、毎日しなければならないのでしょうか?
「美しい髪を育てるためには土台となる頭皮を整えないとませんから、シャンプー前にはブラッシングを行い、髪や頭皮についたホコリや汚れを浮かせておきましょう!」
あらゆる美容雑誌等にご家庭でのヘアケアとして、ブラッシングの有効性が掲載されていることを良く見掛けます。
ブラッシングは、頭皮の血行を良くし、髪・頭皮・毛穴の汚れを浮かし、もつれた髪を整える働きがあり抜毛対策に於いても大切であることは、私が美容師の修行を始めた30年程前から紹介されていました。
しかしながら当時と今現在では、環境・生活スタイル・整髪料も大きく変わり、汚れも複雑化しているため、ブラッシングだけでは落とし切れないケースもしばしば。
さらに最近では、頭皮に赤み・湿疹・炎症などの皮膚炎の症状を抱えている方が著しく増えていることから、髪と頭皮の傷みや症状の悪化を考慮してお勧めしないケースもあります。
とはいえ、髪を長時間縛っていたり、髪が絡まっている時、冠婚葬祭等で整髪料を使って髪を固めた時などは、髪のもつれをほどくためにブラッシングは必要かと思いますが、毎日しなければならない?ということはなく、症状を考慮しながら行なっていけば良いでしょう。
使用するブラシは、クシの部分にゴムのクッションが入った専用の物を使い、
くれぐれもブラシで無理矢理髪を引っ張らないこと!
そして、いきなり地肌からブラシをかけるのではなく、
毛先の方から少しずつもつれを取っていきながら髪全体をとかしましょう。